Oracle Certified Java Programmer Gold SE 11 認定資格(Java Gold)を2024年5月に受け合格しましたので、試験の対策・結果・感想などを合格体験記としてまとめたいと思います。
まず、試験について軽く紹介します。
Java Gold試験はOracle社が提供しているベンダー資格「Oracle Certified Java Programmer」の1つであり、3段階のレベル(Bronze・Silver・Gold)の最上位の難易度の試験になっています。
公式によると、試験では「独力で実装が行える中上級者程度」のレベルの知識が求められます。ちなみに、合格率は公表されていません。
項目 | 詳細 |
---|---|
出題形式 | 選択問題・CBT方式 |
出題数 | 80問 |
試験時間 | 180分 |
合格点 | 正答率63%以上 |
受験料 | 税込37,730円(2024/08/23時点) |
試験にはバージョンがあり、今回受験したのはSE11になります。なお、SE11の受験資格にはSilver試験の合格が必要です。
受験料については、若干の変動はありますが35,000円以上と中々の高額です。
私のITエンジニアとしての開発の実務経験は2年半といったところで、Javaの経験は2年程あります。Java Silver SE11を2021年に取得しています。
Javaを勉強して間もない頃にJava Silverを取得した時から、いつかはGoldを取得したいと思っていました(Silver止まりはなんだか中途半端に思えたので)。それ以降、なんだかんだ手は付けていなかったのですが、そろそろ挑戦してみるかと決心を固め、会社の方で資格取得を今期の目標に設定することで半強制的に勉強を始めることにしました。
申し込みはテストセンターの土日が中々空いていないこともあり、1ヶ月以上前には予約していました。受験料は、楽天でチケットを買って申し込みしました。
楽天のチケットは受験料が割引になるので助かります。試験の申し込みについてはこちらの記事にまとめてあります。
試験勉強は参考書のみで行いました。いわゆる「黒本」と言われる参考書を購入し、4~5周程ひたすら周回しました。
総勉強時間は3か月で計100~150時間前後と言ったとこでしょうか。Java Silverの時は勉強不足でギリギリの合格だったので、今回はより勉強量を増やしました。
また、対象バージョンがSE8と古いものの、公式のサンプル問題がありましたのでそちらも勉強しました。
受験した5月は、業務の関係で電車で1時間以上掛かる現場に出社していて、電車で座れたので行き帰りの時間で参考書を開いて勉強していました。
実際の試験は、5月下旬の土曜日に地元のテストセンターで受験しました。テストセンターは他の試験で何回か訪れていた場所でした。受付の際は身分証明書が2点必要なので、最低それだけは持っていきましょう。
試験会場には30分くらい早く着いたのですが、受付後すぐに受験させてもらいました。
本番直前までは、運悪く仕事が遠い現場に出社と残業続きになってしまったこともあり、合格できるかどうか不安でした。しかし、試験内容は勉強した物と似たような問題が多かったので、自信を持って解答することができました。試験時間も見直しを含め1時間以上余りました。
そういえば、試験中に席の後ろの人がゴホゴホと大きな咳をずっとしていて、あまり集中できていなかったかもしれません…。
試験結果(スコアレポート)は試験終了のボタンを押してすぐPCの画面に出ます。終了時に紙でも貰いました。
また、CertViewのサイトでも同じ物をダウンロードすることができます。スコアレポートは以下になります。
正解率80%で合格でした。Java Silverの時とは違って、余裕を持って合格できたのでほっとしました。
まず、試験の難易度について、Java Silverレベルの知識があるのを前提として考えてみました。
恐らく、完全未経験の人だと若干ハードルが高いです。しかし、達成困難であるかと言われるとそうではなく、勉強量次第かなと思います。
経験者の場合は、Javaでの開発経験が1年くらいある人には挑戦して丁度いいレベルかなと感じました。普段業務で使っているレベルだと、難関資格だと身構え過ぎなくても良さそうです。
次に、試験対策についてです。Java Gold合格には参考書の問題演習が一番だと思います。有名どころな参考書は黒本・紫本等があります。
私は黒本と呼ばれる「徹底攻略Java SE 11 Gold問題集[1Z0-816]対応」と公式サンプル問題のみ勉強しました。黒本のコードを実機で動かしたりは特にしませんでした。
黒本は試験問題に近い形式の問題とその解説をテーマごとにまとめた問題集になっています。試験本番でも黒本で解いた問題が出題されていたので、黒本をやり込むことが合格への近道でしょう。
黒本の使い方ですが、基本的にはどんどん問題を解いていきましょう。解説もしっかり読んで理解することが重要です。第2章の「関数型インタフェースとラムダ式」と第4章の「ストリームAPI」の内容が試験では問われてきますので重点的に学習しましょう。黒本に出てくる関数型インターフェイスの仕様は暗記するレベルにやった方が良いと思います。
私の場合、最終的に黒本の正答率が9割くらいになっていたと思います。
公式のサンプル問題も、関数型インタフェースとラムダ式、ストリームAPIの問題については勉強しておいて損は無いでしょう。日付API関連の問題については、SE11の範囲対象外なので勉強する必要はありません。
その他の参考書については、使用していないので内容については分かりませんが、黒本のみでも十分合格できると思います。
今回はJava Goldの合格体験記をまとめました。基本的には黒本の内容を理解していれば合格することは難しくないでしょう。
Java Silverは重箱の隅をつつく様な意地悪な問題が多かった印象がありましたが、Java Goldはちゃんと仕組みを理解できているかといった感じで、個人的にはこちらの方がやりやすかったです。また、より実務に直結した内容も多く、勉強になりました。
試験を受ける方の参考になれば幸いです。以上で記事を終わりにします。