ITパスポート試験のテクノロジ分野におけるシラバス5.0/6.0の新出単語の一覧をまとめました。単語名とその意味について一覧にしています。
シラバス5.0新単語一覧:テクノロジ編
基礎理論
応用数学
- 相関分析(Ver. 5.0)
- 2つの要素間にある関係性を分析する手法
- 尺度(Ver. 6.0)
- データをその値の性質で分類する数学・統計学上の考え方で、名義尺度・順序尺度・間隔尺度・比例尺度がある
- グラフ理論(Ver. 6.0)
- ノードの集合とエッジの集合で構成されるグラフに関する数学理論
情報に関する理論
- 演繹推論【えんせきすいろん】(Ver. 5.0)
- 述語論理の1つで、文章を普遍的な事実から結論へと推論する手法
- 帰納推論【きのうすいろん】(Ver. 5.0)
- 述語論理の1つで、大量のデータなど複数の事例から類似点を導き出し、結論を引き出す方法
- ニューラルネットワーク(Ver. 5.0)
- 人間の脳内にある神経回路を、表現するための数学的なモデル
- 活性化関数(Ver. 5.0)
- ニューラルネットワークにおいて最終的な出力値を得るための関数
- ディープラーニング(Ver. 5.0)
- 大量のデータをニューラルネットワークで解析して、データの特徴を抽出,学習する技術
アルゴリズムとプログラミング
アルゴリズムとプログラミング
- 線形探索法(Ver. 6.0)
- 探索アルゴリズムの一つで、リストや配列のデータを先頭から1つずつ順番に目的の値と比較していき、発見したら終了するアルゴリズム
- 2分探索法(Ver. 6.0)
- 探索アルゴリズムの一つで、ソート(整列)されたデータについて、探索範囲を半分に絞り込む操作を繰り返して探索を行なうアルゴリズム
- 選択ソート(Ver. 6.0)
- ソートアルゴリズムの一つで、データ全体から最小または最大の要素を一つずつ取り出して先頭から順番に並べていくアルゴリズム
- バブルソート(Ver. 6.0)
- ソートアルゴリズムの一つで、隣り合う要素の大小を比較しながら整列させるアルゴリズム
- クイックソート(Ver. 6.0)
- ソートアルゴリズムの一つで、データのなかから任意の基準値を選び、基準値より大きいグループと小さいグループに分け、それぞれでまた基準値を選び分割することを繰り返すアルゴリズム
プログラム言語
- C(Ver. 6.0)
- 高水準プログラミング言語の一つであり、特定の機種やOSに依存しておらず互換性が高く、メモリ領域の管理などハードウェア寄りの制御も可能なため、組込み開発などのハードウェアを直接制御するプログラムで利用される
- Fortran(Ver. 6.0)
- 世界で最初に実用化された高水準プログラミング言語で、複雑な科学計算式を行なうことが目的のため、大規模な計算を行なうスーパーコンピュータで多く使われている
- Java(Ver. 6.0)
- 汎用性の高いプログラミング言語で、Java仮想マシン(Java VM)と呼ばれる実行環境の上で動作する
- C++(Ver. 6.0)
- C言語を拡張したオブジェクト指向型プログラミング言語で、実行速度が速く、大規模な開発で使われるほか、大量データの高速処理が必要な人工知能開発にも使われる
- Python(Ver. 6.0)
- 文法がシンプルで習得が容易であり、科学技術計算のライブラリが豊富であることから、最近は機械学習で使われるプログラミング言語
- JavaScript(Ver. 6.0)
- Webページに組み込まれたプログラムを実行するのに使われるプログラミング言語
- R(Ver. 6.0)
- 短い記述で大量のデータを処理できるように配慮されているほか、統計やデータ処理の機能が豊富にあるプログラミング言語
- ローコード(Ver. 6.0)
- パーツやテンプレートなどの部品を組み合わせることで、できる限りソースコードを書かずに開発を行う手法
- ノーコード(Ver. 6.0)
- パーツやテンプレートなどの部品を組み合わせることで、全くソースコードを書かずに開発を行う手法
- API(Ver. 6.0)
- プログラムが提供する機能を別のプログラムから呼び出せるようにする仕組み
その他の言語
- JSON【JavaScript Object Notation】(Ver. 6.0)
{パラメタ名1:値,パラメタ名2:値}
に:
で連結したデータを,
で区切るデータ形式
コンピュータ構成要素
メモリ
- DDR SDRAM【Double Data Rate SDRAM】(Ver. 6.0)
- パソコンやサーバの主記憶として用いられるDRAM規格の一つ
- DIMM【Dual Inline Memory Module】(Ver. 6.0)
- コンピュータの主記憶として使用されているメモリモジュール基盤の規格の一つ
入出力デバイス
- DisplayPort(Ver. 5.0)
- 機器同士を接続することで映像・音声を出力できるインタフェース規格
システム構成要素
システムの構成
- VM【Virtual Learning】(Ver. 5.0)
- コンピュータ上にソフトウェアによって構築された仮想的なハードウェア環境
- VDI【Virtual Desktop Infrastructure】(Ver. 5.0)
- サーバ内に仮想マシンを用意して仮想デスクトップ環境を構築する技術
システムの評価指標
- コールドスタンバイ(Ver. 5.0)
- コンピュータシステムの障害対策として、予備機を通常は使用しない状態にしておく形態 障害発生時に運用担当者が予備機を立ち上げて本番機から予備機へ切り替える方式
- ホットスタンバイ(Ver. 5.0)
- コンピュータシステムの障害対策として、予備機をいつでも動作可能な状態で待機させておき、障害発生時に即時に切り替える方式
ソフトウェア
オペレーティングシステム
- Chrome OS(Ver. 6.0)
- Google社が開発したLinuxをベースにしたPC用のOS
オフィスツール
- ピボットデータ表(Ver. 5.0)
- エクセルなどが持つリスト形式で用意されたデータを任意の形式で分類し集計する機能
ヒューマンインタフェース
ヒューマンインタフェース技術
- ユーザビリティ(Ver. 5.0)
- Webサイトやソフトウェアなどの操作性の良さを示す指標
- VUI【Voice User Interface】(Ver. 5.0)
- ユーザインターフェースの1つで、音声を使用してコンピュータやデバイスを操作する技術
- UXデザイン【User Experience Design】(Ver. 5.0)
- 利用者の体験や気持ちを実現する仕組みをデザインすること
- デザインの原則(Ver. 6.0)
- デザインを行う上で最低限知っておくべき4つの原則のこと(近接、整列、反復、対比)
- シグニファイア(Ver. 6.0)
- 対象物と人間との間のインタラクションの可能性を示唆する手掛かり
- 構造化シナリオ法(Ver. 6.0)
- シナリオ手法の一種で、バリューシナリオ、アクティビティシナリオ、インタラクションシナリオの3つのシナリオから構成される
インタフェース設計
- モバイルファースト(Ver. 5.0)
- モバイル端末を利用するユーザを中心になることを想定したコンテンツ制作を行っていく手法
- ピクトグラム(Ver. 5.0)
- 情報を言葉ではなくシンプルな絵で伝える記号(絵文字)
- 人間中心設計(Ver. 6.0)
- ユーザーの使いやすさを中心において設計する手法
マルチメディア
マルチメディア技術
- エンコード(Ver. 5.0)
- データを一定の規則に従って、他のデータ形式に変換する(圧縮・暗号化など)こと
- デコード(Ver. 5.0)
- エンコードされたデータを一定の規則に従って、元のデータに戻すこと
マルチメディア応用
- CMYK(Ver. 6.0)
- 色の三原色であるシアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)の3つに、黒(Key plate)を加えた4色で色表現をする方法
- dpi【dot per inch】(Ver. 6.0)
- 幅1インチ(2.54cm)を何個のドットで表現しているかを表す値
データベース
データベース設計
- データクレンジング(Ver. 5.0)
- データベースに様々な形式で蓄積されている生データに対して処理を行い、解析ができるようにデータを整える作業のこと
トランザクション処理
- トランザクション(Ver. 5.0)
- データ処理の一貫性を保つために、関連する処理をひとまとまりにして実行・管理する仕組み
- ACID特性(Ver. 5.0)
- トランザクション処理の4つの性質 Atomicity(原子性)、Consistency(一貫性)、Isolation(独立性)、Durability(永続性)の頭文字
- デッドロック【Dead Lock】(Ver. 5.0)
- 複数のプロセスが共通の資源を排他的に利用する時、お互いに相手のプロセスが占有している資源が解放されるのを待っている状態
- 2相コミットメント【2 phase commit】(Ver. 5.0)
- 分散データベースシステムにおいて、トランザクション処理の整合性が保てるよう2段階に分けてコミットを行う手法
- チェックポイント(Ver. 5.0)
- データベースにおいてトランザクションの更新情報が、ディスクに書き込まれるタイミング
- ロールバック(Ver. 5.0)
- トランザクションの途中に障害が発生した時、更新前ログを用いてデータベースをトランザクション開始直前に戻すこと
- ロールフォワード(Ver. 5.0)
- データベースに障害が発生した時、更新後ログを用いてチェックポイント以降にコミットされたトランザクション情報に戻すこと
ネットワーク
ネットワーク方式
- Wi-Fi Direct(Ver. 5.0)
- 無線端末同士が直接Wi-Fi接続する通信方式
- メッシュWi-Fi(Ver. 5.0)
- メインルーターとサテライトルーターを複数設置することでWi-Fiの接続範囲を広げる仕組み
- VLAN【Virtual Local Area Network】(Ver. 6.0)
- 物理的な接続形態とは別に仮想的なLANセグメントを作る技術
- WPS【Wi-Fi Protected Setup】(Ver. 6.0)
- Wi-Fi機器の接続とセキュリティに関する設定を自動で行う機能のこと
通信プロトコル
- OSI基本参照モデル(Ver. 6.0)
- コンピュータの通信機能を7階層の構造に分割し定義されたもの
- TCP/IP階層モデル(Ver. 6.0)
- インターネットやLANで用いられている標準的なプロトコル群を4階層に分類し提示したもの
ネットワーク応用
- ハンドオーバ(Ver. 5.0)
- 無線端末が移動に伴って通信を行う基地局やアクセスポイントを切り替えること
- ローミング(Ver. 5.0)
- 契約した通信事業者のエリア外であっても、他の通信事業者の通信網を使い通信する機能
- MIMO【Multiple Input Multiple Output】(Ver. 5.0)
- 送信側と受信側が複数のアンテナで同時転送することにより、通信速度を高め通信距離を伸ばす方式
セキュリティ
情報セキュリティ
- ビジネスメール詐欺(Ver. 5.0)
- 取引先等になりすまして偽のビジネスメールを送り、金銭をだまし取る詐欺の手法
- ダークウェブ(Ver. 5.0)
- 一般的なブラウザではアクセスができず、通常の検索ではたどり着けない秘匿されたWebサイトのこと
- クリックジャッキング(Ver. 5.0)
- Webページの前面に透明化した標的サイトを配置し、利用者が気づかないうちに標的サイト上で不正操作を実行させる攻撃手法
- MITB(Man-in-the-browser)攻撃(Ver. 5.0)
- 通信の間に侵入し不正な手段を用いて通信を盗聴したり、通信内容を改ざんしたりするサイバー攻撃
- 第三者中継(Ver. 5.0)
- 外部の利用者がメール送信(SMTP)サーバを使ってメールを送信すること また、SMTPサーバーが外部からの送信を受け付けていること
- IPスプーフィング(Ver. 5.0)
- IPアドレスを偽装しなりすまして攻撃を行うこと
- クリプトジャッキング(Ver. 5.0)
- マイニング(仮想通貨を入手するための膨大な計算作業)を他人のコンピュータで秘密裏に行わせること
- ポートスキャン(Ver. 5.0)
- 不正アクセスの下調べや脆弱性検査で使われる、アクセス可能な通信ポートを外部から調査すること
情報セキュリティ管理
- SECURITY ACTION(Ver. 5.0)
- 中小企業が情報セキュリティ対策に取り組むことを自己宣言する制度
情報セキュリティ対策・実装技術
- WAF【Web Application Firewall】(Ver. 5.0)
- Webサイトに対する通信を監視することで、アプリケーションの脆弱性を狙った攻撃からサイトを保護するセキュリティ対策
- IDS【Intrusion Detection System】(Ver. 5.0)
- ネットワークを監視し、異常な通信を検知したら管理者に通知するシステム
- IPS【Intrusion Prevention System】(Ver. 5.0)
- ネットワークを監視し、異常な通信を検知したら通信を遮断するシステム
- SIEM【Security Information and Event Management】(Ver. 5.0)
- 様々な機器のログを解析することで不審なアクセスを検知する仕組み
- セキュアブート(Ver. 5.0)
- PCの起動時にOSやドライパのディジタル署名を検証することで、不正なマルウェアの実行を防ぐ仕組み
- TPM【Trusted Platform Module】(Ver. 5.0)
- コンピュータに内蔵されるセキュリティ関連の処理機能を実装したチップ
- PCI DSS【Payment Card Industry Data Security Standard】(Ver. 5.0)
- クレジットカード情報保護のためのグローバルなセキュリティ基準
- WPA3【Wi-Fi Protected Access 3】(Ver. 5.0)
- WPA2の後継となる無線LANのセキュリティプロトコル
- SMS認証(Ver. 5.0)
- スマートフォンのSMS(ショートメッセージサービス)を活用した本人認証システム
- CRL【Certificate Revocation List】(Ver. 5.0)
- 有効期限内であるにもかかわらず、秘密鍵の漏えい、紛失、規則違反等の理由により失効したディジタル証明書が列挙された一覧表