【ITパスポート試験】iパスのメリットって?【受験料が高い?】

【ITパスポート試験】iパスのメリットって?【受験料が高い?】

ITパスポート試験(iパス)の受験料が2022年4月の試験から7,500円に値上がりしました。受験料値上げを受けて、ITパスポート試験を受けるメリットはなにか考えてみました。

目次

受験料が値上がりした理由

ITパスポート試験だけではなく、情報処理技術者試験の12種及び情報処理安全確保支援士試験の受験料が一律で5,700円から7,500円に引き上げられました。7,500円って結構大きな額ですよね。5,700円と比べて一気に高額になったような気がします。

受験料が値上がりした理由は、情報処理推進機構(IPA)によると以下の理由だそうです。

近年の試験問題の印刷・運搬費用、会場借料等の値上がりや、新型コロナウイルス感染症対策として求められる、試験会場における座席間隔の確保や検温・消毒等の実施、一部試験区分のコンピュータ試験化などを行う中で、試験実施に要する実費が増加し、現行の受験手数料との乖離が生じていました。こうした状況を踏まえ、今後も安定的に試験制度を運営する観点から受験手数料の額が見直され、「情報処理の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令(令和3年7月16日閣議決定)」により、「7,500 円」に改定されました。1

要約すると新型コロナの対応CBT方式の費用の増加が値上がりの理由みたいです。まあ、理由としては分からなくもないですね。

iパスを取るメリットを考える

では、具体的なITパスポートを取得するメリットってなんでしょう?僕自身、ITエンジニアであるので、IT業界の場合で考えていきます。

少なくとも、IT業界においてはITパスポートの効力はほとんど無いと言っていいと思います。なぜなら初級資格のため、IT業界においての専門性・希少性が低いからです。ITパスポートを持っていても業界での就活・転職活動で評価されることはほぼありません。僕自身も履歴書にITパスポート試験については書かないです。

僕は開発系のITエンジニアとして働いていますが、ITパスポートの話題に遭遇したことは一度もありません(資格自体、業務に影響与えることはありませんでした)。

しかし、僕はiパスを取得する意味が全くないとは言えないです。一番ありがちなのが、報奨金や資格手当を会社が出してくれるパターンです。これは手放しで取得する理由になりますね。

それ以外に僕がITパスポートを取る意義を挙げるとするならば、基本情報・情報セキュリティマネジメント等の、上位の情報処理資格を取得する手助けになることだと考えています。僕も基本情報を取る前に先にiパスから受験しました。ここで、IT業界では「基本情報・応用情報は有用な資格ではない」という意見もありますよね。これについては僕も同意するところではありますが、話が脱線するのでここでは触れません。

僕自身が体験して感じたことですが、iパス対策で勉強したことは基本情報を受験する中で確かに役立ちました。基本情報などの上位資格を目指す時に初めてリターンが返ってくる資格だと思います。文字通り、上位資格へのパスポートという訳です。

その他のメリットとしては高校生が取得すれば進学で有利になる可能性があることですね。大学の推薦入試などで優遇してくれる学校があるみたいです2。言い換えれば、大学以上では意味が薄くなってしまうということです。

これまで、基本情報を取りたい人がiパスを受験することは無意味では無いと言いました。しかし、ここで受験料の値上げが重くのしかかります。

結論としては「どうせ単体では意味を成さない資格に、受験料を7,500円も払う意味ってあるんだろうか…?」というのが正直な思いです。

確かにiパスの知識は基本情報で役立ちます。ただ基本情報から受験をして受かることが難しいということでもないです。よって、基本情報を目指している人が7,500円を払ってiパスを取るのはコスパが悪いというのが僕が出した結論です。


今回はiパスを受ける意味について思ったことを書きました。

恐らく、今回の受験料値上げでiパスの受験者は減少するかと思います。僕だったらiパスに7,500円は払いたくないです。

「基本情報の前にiパスを取ろうかな」と思っている人は、申し込みをする前に一考してみるといいかもしれません。考えた末に取りたいと思った人は、1回の受験でサクッと合格できたらそれが一番良いですね!以上で記事を終わりにします。

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