基本情報技術者試験を2021年2月に受け合格しましたので、試験の対策・結果・感想などを合格体験記としてまとめたいと思います。
基本情報技術者試験は情報処理技術者試験の区分ではレベル2に分類されています。レベルとしてはITパスポート試験の1つ上の試験ということになります。
試験は科目A試験と科目B試験と別れています。試験形式は選択式で、試験時間は科目A試験は90分間、科目B試験は100分間です。合格点は科目A・科目Bの両方で60%以上の正答率が必要です。
なお、試験の形式は新たに改訂されたものですので、詳細は公式のページ1を参考にしてください。
また、試験はCBT形式で実施されているので、会場を選んで、好きな日時に受験することができます。科目Aと科目Bは続けて受験する必要があり、別日に受験することはできませんので注意してください。
次に、基本情報技術者試験(基本情報)について試験までの流れと結果について書いていきます。
iパスに合格した後から、基本情報の勉強をちゃんとやり始めました。基本情報の受験日は2月17日だったので、勉強期間は丁度1ヶ月ですね。
iパスと比べて期間は倍の長さですね。同じく一日1~2時間くらいは勉強したので、総勉強時間は大目に見積もって50時間くらいだと思います。
基本情報はCBT方式で、好きな日程に受けられたので平日に受験しました。また、2回受けに行くのは面倒だったので午前試験と午後試験は同日に受けました。試験会場では学生風の受験者に混じってスーツを着たおじさんが何人かいたのが印象的でした。何の資格を受けていたかは分かりませんが…。
午前試験では隣のパソコンで受けてた子が凄い速さでマウスをカチカチクリックしてて、1時間くらいで即退出してたので、私もつられて1時間10分くらいで退出してしまいました。皆さんは早く終わってもちゃんと見直しをしましょう。
午後試験の時間まで1時間程度インターバルが空いていたので、試験会場近くのマックで午後試験の最後の見直しをやってました。(必ず解く予定の情報セキュリティ、アルゴリズム、プログラミング言語(C言語)の内容)
午後試験は100%受かる自信はなかったのでちょっと緊張しましたね。いざ試験が始まると時間に追われるので緊張してたのは試験開始直前まででしたが…。いざ始まってみると、情報セキュリティとアルゴリズムが比較的簡単だったので余裕が持てました。
実際に受けるまで自信はあまりなかったのですが、なんだかんだ危なげなく合格できました。 結果を下に載せます。
画質が悪くて申し訳ないです。データがスマホのスクショにしかありませんでした…。午後の問2~問5から2問選んで解答するところは、何が出題されたか公表するのは良くないらしいので、念のため伏せておきます。選択したプログラミング言語はC言語です。
午前が86.25点で、後日送られてきた成績通知書のはがきによると午後が78.00点で合格でした。iパスより好成績ですね。基本情報は筆記試験からCBT方式になって合格率がかなり上がったようなので、その影響かも?
次に、合格に必要な勉強時間について私が経験したことをベースに考えていきます。
ネット検索で調べると、良くある意見として「初学者の場合は100~200時間必要」という主張が多いようです。また「経験がある場合は50時間以上」という話も目にします。
色々なサイトで同じようなことが書かれていますね。これって本当でしょうか?
200時間をゲームに換算すると、そこそこのプレイ時間になります。毎日欠かさず2時間やっても100日(3か月以上)掛かる計算です。正直これはちょっと盛ってると思います。
それともテキストを最初から読むとか非効率なことをやって合計で200時間掛かるという意味でしょうか?
私が受けた時はiパスに合格してから基本情報を受けるまでの期間は1ヶ月でした。
プログラミング経験者(C言語が少しできました)だったのでアルゴリズムとプログラミングを対策する時間は浮きました。(1から勉強する時間が浮いたという意味で、過去問演習はちゃんとやっています)
正確に時間を測ってはいませんでしたが、毎日コツコツやってはいました。1日1.5時間はやったと仮定して総勉強時間は45時間程度です。45時間というと短めに見えますね。これにはある理由があります。
比較的短時間で合格することができた理由の1つに「CBT方式の導入による試験の易化」が考えられます。
私の40時間という数字をベースに考えてみましょう。プログラミング未経験者として、アルゴリズムと表計算の習得にプラス計50時間使ったとしても100時間掛かりません。
100時間で受かる水準に持っていくとして「初学者は科目A試験で40時間、科目B試験で60時間対策に使えば受かる」というのが私の結論です。
プログラミングができる人はもっと短い時間で合格基準に達するでしょう。私の勉強時間をベースに考えて経験者の場合は、40~50時間が必要な勉強時間だと考えます。
科目Aと科目Bについてそれぞれ解説していきます。対策の順番は科目A→科目Bの順がおすすめです。先に科目Aをしっかり対策することで、科目Bも楽になるからです。
勉強する配分はあまり偏らない方が良いと思います。理由として「科目Aをしっかり対策しないと科目Bにも影響する」「科目Bはアルゴリズム・プログラミング言語を対策しないと受からない」の2つが挙げられます。
先程も述べましたが、まず科目Aの対策を終わらせてから科目Bの対策に取り掛かる方法がおすすめです。
科目A対策では「基本情報技術者過去問道場 | 基本情報技術者試験ドットコム」で過去問をひたすら回しましょう。過去問道場は無料サイトですが、問題と解説がかなり充実しています。 そんなに古い過去問を解く必要はないので、直近から10回分くらいを解くのが良いでしょう。間違えた問題を復習してできるように理解することが大事です。最終的な正答率は8割くらいを目指しましょう。科目Bの勉強時間を確保するためにも、8割くらいの完成度に達したら次のステップへ移行します。
テキストについてですが、必ずしも合格に必須なアイテムではないと思います。(参考書無しで過去問道場のみで合格している人もいます)しかし、特に未経験者の場合では勉強したことがごちゃごちゃになって整理が難しい部分があるため、知識の整理のために参考書を買うのは悪いことではないです。
私は参考書で「栢木先生の基本情報技術者教室」を使いました。一番評判が良いので、買うとしたらこれがおすすめです。この参考書についての詳しいレビューと使い方は別記事で紹介しています。
科目B試験の対策については、別記事にまとめています。
さいごに、受験する際に注意することを書きます。
当たり前と言ったら当たり前なのですが、私も時間にルーズでギリギリを攻めたくなる人間なので、似たような人のために書きました。
CBT方式なのでよく分からんビルの中が試験会場になったりしていることが多いです。迷ったりするかもしれないので早めに行きましょう。
見直しはちゃんとすること。解き終わったら見直しはしっかりしましょう。選択肢のクリックミスや問題の勘違いなどケアレスミスは意外とあります。
しかし、過去問で対策をしっかりした人なら時間内に解き終わる可能性が高いので、早めに終えるのもありです。
また、科目Bは時間配分に注意しましょう。時間が押してるならいったん中断して次にいきましょう。問題ごとの切り替えが大切です。
焦って解けなくなると大変です。冷静に6割以上を確保しに行きましょう。
以上が基本情報合格攻略法になります。
究極的に言えば、科目A・Bどちらも60点丁度でも合格します。言い換えると4割は落とせるので気負わずにいきましょう。自分の実力が発揮できないと合格するのは大変ですからね。
私のやり方が参考になれば幸いです。以上で記事を終わりにします。