AWS Solutions Architect Associate(ソリューションアーキテクトアソシエイト)試験(SAA-C03)を2023年8月に受け合格しましたので、試験の対策・結果・感想などを合格体験記としてまとめたいと思います。
AWS CLF試験はAWS認定資格の中で入門レベルの資格に位置しています。AWSクラウド・サービス・用語について基礎的な理解が求められます。
項目 | 詳細 |
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出題形式 | 選択問題・CBT方式 |
出題数 | 65問 |
試験時間 | 130分 |
合格点 | 720点以上(1000点満点) |
受験料 | 150ドル |
合格点は1,000点満点中720点以上となっていますが、得点は100~1,000のスケールスコアで採点され配点が非公開のため、単に72%以上正解しないといけないという訳では無いことに注意しましょう。合格率は非公開になっています。
試験の難易度としては、暗記が中心となり、ある程度の分量の文章問題が出題されます。内容はCLF試験より深い知識が求められます。試験自体の難易度は、あまり単純な比較はできませんが基本情報よりは合格するのは難しいかなと感じました。体感で応用情報と同じくらいの難易度だと思います。
実際に受験することを決めてから試験本番までの流れを書いていきます。
AWS CLF(クラウドプラクティショナー)を持っていましたので、AWSに関しては基礎的な知識があるのみでした。
受験しようと決めた理由は、会社の査定のためというのが大きかったです。CLFとSAAを取得することで査定評価でプラスされるので、そこまで取得しようと思っていました。CLFに合格して、その勢いでSAAの受験へと進みました。
申し込みは公式サイトからピアソンビューで行いました。
ここから私が実際に行った試験対策について書いていきます。試験勉強では、参考書とWebの問題集を使いました。総勉強期間は1ヶ月ちょっとで、勉強時間は30時間くらいでした。
まず始めに、ざっとAWS全体の基本を抑えるため、参考書の「AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト 改訂第3版」をざっと読みました。通称オレンジ本と呼ばれており、最初の取っ掛かりとしては良い参考書ですが、載っている練習問題の数は多くはありませんでした。新版が出ているので、そちらを紹介します。
参考書を読んだだけでは知識が定着しませんので、Ping-tが出しているWEB問題集の「AWS SAA-C03 最強WEB問題集 | Ping-t」を解いていました。無料かつ問題数・解説が豊富で高い品質であると言えます。
また、試験勉強と並行してポイントになりそうな所を「【AWS SAA】試験対策用備忘録メモ」にメモとしてまとめました。
試験は平日に休みを取り午前中に受けました。試験会場はCLFの試験で来たことのあるビルでしたので、スムーズに受付までできました。
受付の際は、本人確認に身分証明書が2点必要なので、事前にちゃんと確認しておきましょう。
試験では勉強した分野の問題以外の出題もあり、勘で答えた問題もそこそこありました。見直しも含めて、試験時間を30分残して終了しました。SAAはCLFと違いその場で結果は出ませんが、正直受かったかは五分五分というかあまり自信なしといった感じでした。
試験結果が以下になります。
結果は738点で合格でした。予想通りかなりギリギリな得点になってしまいましたが、合格なので良しとします。
今回の受験を踏まえての、おすすめの試験対策についてまとめていきます。
まず始めに、試験範囲の確認として範囲を網羅している参考書で基礎を抑え、その後WEB問題集・Udemy等の問題集で問題を繰り返し解いていくことがおすすめです。
Ping-tの問題集は解説がしっかりとしていますが、実際に出題される問題に近い物はあまり収録されていませんので、不安な方はUdemyなども活用すると良いでしょう。
なお、AWS試験では、ブレインダンプサイトと呼ばれる流出した過去問を販売しているサイトもあります。これらは、そもそもの運営元自体が怪しいものだったり、問題が古いバージョンから更新されていなかったりするので、避けた方が無難です。
私は問題集はPing-tのみだったので、それだけでも合格することは可能です。ただ今回はギリギリな合格であり、落ちてもおかしくなかったため、確実性があるとは言えないですね。余裕を持って合格したい方はお金を惜しまずに色々な問題を解いていった方が良いでしょう。
加えて、CLF試験で得た知識は無駄では無かったので、自信がない場合はまずそちらから受験するのもアリだと思います。
今回はAWS SAAの合格体験記についてまとめました。以上で記事を終わりにします。