JavaのMathクラス
のpowメソッド
でべき乗(累乗)を求める方法を紹介します。
べき乗とは、 \(a^{n}\) のような \(a\) の \(n\) 乗で表せる数のことです。
メソッドの書式は以下になります。
1Math.pow(double a, double b);
a
が底、b
が指数になります。底を10、指数を2とすると、\(10^{2}=100\)なので、戻り値は100が返されます。また、戻り値はdouble型
で返されます。
底か指数がNaN
の場合はNaN
が返されます。指数が0
の場合は1.0
が返されます。
べき乗を求めるサンプルプログラムを、for文を使うパターンとpowメソッド
を使うパターンの両方でサンプルコードで示します。
1public class PowTest {
2 public static void main(String[] args) {
3 // for文で5の3乗を求める
4 int num1 = 1, num2 = 5;
5 for (int i = 0; i <= 2; i++) {
6 num1 *= num2;
7 }
8 System.out.println("5の3乗(for文):" + num1);
9
10 // powメソッドで5の3乗を求める
11 double num3 = Math.pow(5, 3);
12 // double型をint型に変換して出力する
13 System.out.println("5の3乗(powメソッド):" + (int) num3);
14 }
15}
実行結果が以下になります。
15の3乗(for文):125
25の3乗(powメソッド):125
powメソッド
を使った方が1行で書けるため、コードがすっきりして見やすいですね。
今回はpowメソッド
の使い方の紹介でした。
そもそも、Javaではべき乗の演算子がありません。^
はJavaでは排他的論理和(XOR)演算子ですので、べき乗だと思って使用すると違った結果となります。他言語だと、JavaScriptでは**
が演算子となっていますね。
以上で記事を終わりにします。